話を聞く

先日、当園は「話を聞いていない子が多い」という苦言がありました。

本当に話を聞いていないのか?

結果、多くの子ども達は、きちんと聞いていました。

 

理由は、当園の活動は話を聞いていないと参加できないからです。

活動の多くは「選択」です。

 

たとえば

保育者「今日は外遊びと室内のゾーンの選択です。どっちにするか選んで下さい」

保育者の話を聞いた子ども達は、自分で選んで部屋を移動します。

こんなとき、もし、話を聞いていなかったらどうなると思いますか?

 

以前の保育では話を聞く態度や姿を重要視していたように思います。

きちんと座って、前を向いていれば「話を聞く姿」になっている。

座ってないと叱られる

前を向いていないと叱られる

叱られるの嫌だから、しかたなく前を向いて座る

でも実際は・・・

 

現在は

保育者の話を聞いていないと「活動に参加できないから話を聞く」

ということが目的にあります。

ですので話を聞いていなと、子ども自身が困ります。

子ども達は「困るから」話を聞きます。

 

姿勢や姿などは以前の保育の方が見栄えがよかったかもしれません。

苦言を頂いた方は、見栄えを重視されたかもしれません。

 

本来はどちらも出来ればいいのですが・・・

 

子ども達が大人になったとき

きちんとしないといけないときに、どうするべきか

自分で考えることができる人になってもらいたいと考えています。

 

toyoda izumi

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