我慢と聞いてみなさんどんなイメージがありますか?
悪いイメージ?いいイメージ?
私はすごく悪いイメージでした。
我慢はできるだけさせたくない、子どもが好きなようにのびのびさせてあげたい!
そんな思いで保育や子育てをしてきました。
でも、発達の勉強をする中で 我慢 って子どもたちの発達にとってなくてはならないとても大事な事だということを知りました。
人間の脳は成長に伴い発達していきます。
初めは、爬虫類脳🐝🐛(脳幹、大脳基底核、脊髄)と言って息をしたり水を飲んだり、体温を調整する脳しか備わっていません。成長に伴い、次は哺乳類脳🐶🐈(大脳辺縁系)も機能してきます。哺乳類脳の成長に伴って仲間意識が芽生えてきます。そして、最後は人間脳🙍(大脳新皮質)です。
この人間の脳に移行する時に必要なものの一つに 我慢 だと言われています。人間脳が機能してくることによって、言語、記憶、知能、創造、繊細な運動ということが可能になります。我慢が上手にできると認知面(知的面)がのびるという研究結果が出ているくらいです。
言うなら、我慢ができないと人間の脳にずーっと成長しないままなんです。
だからと言って我慢を沢山させすぎるのは反対に脳の萎縮を引き起こし発達を阻害します。
「適度な我慢」が大切!!
城山幼稚園の保育の中に我慢ってあるかな?って考えた時…
意外とたくさんある我慢ポイント!
ランチを食べたいけどいただきますまで待つ我慢!
本当はママがいいけど先生で我慢!(笑)
逆に…先生に抱っこしてほしいけど小さいお友だちを抱っこしてるから我慢…!
おもちゃの取り合いで我慢してお友だちに譲る。
やりたいことはあるけどみんなで話し合ったら違う意見に…
動きたいけど今は静かにする時間だから我慢…
などなど思いついた中でも我慢はいっぱい・・・
やっぱり集団で生活すると、どうしても我慢は出てきます。
でも、この我慢は「発達を促す我慢」
子ども達同士だと大人対子どもの時より、自然と「発達を促す我慢」に繋がりやすいなと感じます。
子どもたちの成長をしっかり保障する為にも見守り、更に成長を促進するような働きかけや環境を作っていきたいなと感じます。
知らず知らずのうちに沢山頑張っている子どもたち、お家に帰ったら「頑張ってるね♡」とたくさん認めてあげたいですね!!
★KAN★