幼児期の学習

見学者に園内を案内していると

たまに「体育や音楽は教えたりしないのですか?」

と聞かれる場合があります。

 

そんなときに私は「教えます。」と返答した後に

「しかし、強制的に教えたりはしません。」と答えています。

 

幼児期に、何かが上手にできることより

その体験そのものを楽しむことを優先します。

強制的な教え込みは返って、その行為を嫌いになることもあります。

 

また、こども園は小学校の前段階だから

入学して困らないように先に教えないといけない。

などの誤解があります。

 

国も幼児期の学びの誤解を危惧しているようで

現在、文部科学省が進めている

「中央教育審議会初等教育文科会幼児教育と小学校教育の架け橋特別委員会」

での課題として、下記の2つが示されています。

 

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①「幼児教育の質に関する認識が社会的に共有されているとは言い難く、小学校教育の前倒しと誤解されることがある」

 

②「遊びを通して学ぶ幼児期の特性の再確認、小学校・家庭・地域と共有」

 

子ども達は教えると多くのことができるようになりますが

嫌なことの反復練習は終わった後

「やっと終わった~」「もうしなくていい」とホッとします。

通称「ホッと感」

 

楽しい事、チャレンジしたことの終わった後は

「やりとげた」の「達成感」に繋がります。

 

当園では

「ホッと感」よりも「達成感」を経験してもらいたいと考えています。

 

toyoda izumi

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