12月の園だよりの予定でもお知らせしておりましたように、先日二日間に渡って『算数教育研究』の調査協力ということで…
年長・年長児に参加してもらいました♪
これまで何度も来園されている、関東学院大学 中和渚先生からの依頼。
今回のお題はというと…
【活動の目的】
以前行ったみかんの分配について、少し質問を変えることで、子どもの倫理観と算数的な考えがどのように現れ出るのかを把握したい。
また、保育者の働きかけで、どのように子どもたちの倫理観や算数的な考え方が変化したり(しなかったり)、
一貫性を持って(持たないで)現れたりするのか(現われなかったりするのか)、ということが知りたい。
つまり子どもたちの活動としては、年長・年中合わせて4~5名グループに分かれ、目の前のみかん(2個ずつ分けようとすると
分けられない)を「みんながハッピーになるように分ける!」
とにかく、子どもたちがそれぞれどのような考えで合意形成していくのかを知りたい!という調査でした。
結果、私たちの想像以上に子どもたちは様々なことを考えていました。

とにかく、みんな平等に分けてしまいたいんだけど一人2個ずつ取ると足りなくなるから…
年下の子に譲ろうとする子。

みかんの大きさを真剣に比べながら分け方を模索する姿…

余ったみかんは、剥いて中身を一房ずつ平等に分けようとする姿…

なかなか意見が出ない中、必死に考えみんなをリードする姿…

「ぼくお兄ちゃんだから、あげる」という発言。
どうしても余るみかんについて、あえて「捨てるけど大丈夫?」と聞くと…
それは断固拒否!「もったいないからダメ!」「みかんが可哀そう!」「みかんにも命があるから!」
という言葉が出たり…
挙句の果てには、

みかんを全部剝いてしまい、とにかく平等に分けようと頭をひねる子どもたち!
予想以上に話し合えることに、そしてそれなりに合意形成していく姿に
感動しました!
今後、この結果をもとに論文にまとめるそうです。
中和先生、子どもたちの活発な意見にも驚かれていましたが、
こんなに算数の環境が整っている園も珍しいと驚かれていましたよ☆☆☆
HIKARI TOYODA
