少し前の預かり保育中のできごとですが、一人の男の子が時計の前で待機していました。
345stageではお片付けの時間になると表示を見て「りん」を鳴らします。
「お片付けよ~!」と大きい声で伝えるのではなく、音を耳で聞いて気づくことができるように配慮しています。
表示を見て気づいた子が鳴らしたり、保育者が鳴らしているのですが、この日は男の子がスタンバイ。
でも、時計をよく見ると「17:22」
表示は「17:30」まだ8分もあります。
でもこの時、まだ8分あるじゃん!と思ったのは私の勝手な価値観で
この男の子にとってはあと8分!とウキウキだったのかもしれません。
あと8分遊べる時間よりも、自分が「りん」を鳴らすために遊ばずに待つ時間をとったこの子の価値観。
おもしろいですよね。
子どもたちの行動にはなにかしらの理由があるのでしょうね。
大人の価値観で物事をとらえてはいけないなぁと思った出来事でした。
そのあと表示を見てしっかりと「りん」を鳴らして満足気でしたよ!!!
数年前にも価値観について考える機会がありました。
園ではセミバイキング方式でランチを食べています。
自分で食べられる量を申告して、お当番さんについでもらいます。
保育者と子どもたちの中で、ついでもらった分は頑張って食べようというルールがありますが・・・
「もらった分は頑張って食べてほしいなぁ」という保育者の思い
「もらった分は頑張る!のはわかっているんだけど残したい」という子どもの思い
どちらもわかります。。。
そんなときどうしてますか?と他園の先生と話したときに
「その子がセミバイキングの約束をわかっているうえで残すことを選んだ価値観も大切にしてあげたいよね」と・・・
はい、勉強になります。
大人と子ども、子どもといえど一人の人間です。
子どもの価値観を大切に、色々な価値観を尊重したいなと思います。
☆だんごむし★