7月14日から15日にかけて年長児ゆり組さんのお泊まり保育がありました。
厨房職員として、夕食提供をさせていただきました。今年度の夕食の献立は、ご飯、ワカメスープ、唐揚げ、ポパイサラダ、みかんゼリーでした。今回はコロナ以前に行っていた共食の形式で食事を行いました。
以前共食を行っていた頃はまだ、ぐんぐんさんだったゆり組さん。ほとんど初めての経験だったのではないでしょうか。共食では、職員、子どもが同じテーブルを囲み、子どもが主体となり、配膳を行います。食事を行うためには様々な工程があります。つぎ分ける事もその一つです。また、欲しい量を注いでもらうためには、欲しい量を相手に伝える必要があります。実際に一緒に食べたある子は、注いで欲しかった量ではなかったようです。主観的な量と客観的な量は差があります。職員がついだとしてもそうだと思います。ただ、子どもたちがつぐ量と職員がつぐ量の違いで決定的なこととすれば、大人は経験的に、これだけの量をつぎ分ける時にどれくらいつげば足りるかを逆算する事だと思います。大人の目線であれば、この量で足りるようにつぐことを考えると思います。
今回ご飯を注いでくれるお友達に、大人用の茶碗を渡し、少し欲しい事を伝えると、1口分ほどをくれました。子供用の茶碗でも同じ量で、器の大きさにかかわらず自分の思う量をついでくれました。この事を考えると全体のある量ではなく、主観的な量を優先しているように私は感じました。年齢を重ねるごとに量的感覚が養われていくのかなと感じます。数学的要素を感じさせてくれる一幕であるように思いました。
食べたい量をついでもらうために伝えることも、コミュニケーションとして必要な力になってきます。どのように伝えたら自分の欲しい量がもらえるのか考えるきっかけにもなってくれたかと思います。
実生活の中では、様々な年齢層の人と食事をする機会が増えてきます。年齢があがれば上がるほど多くなると思います。日々のセミバイキング方式の食事でも量的感覚やコミュニケーションを取るスキルはついてくると思います。しかし、多様な年齢に対応したコミュニケーションや相手に思いやりをもった心も養うことが、共食のいいところだと思います。
ご家庭でも子どもたちと食卓を囲む時には、ただ一緒に食べるだけでなく、一緒にご飯を注いでみたり、盛り付けをしてみたり“食“を楽しんでもらえたら嬉しく思います。
ゆり組の保護者の方々は、お子さんと離れてドキドキした夜を過ごした事かなと思います。ゆり組のお友達はたくさんの経験を積み、大きく成長したことと思います。ぜひご家庭でもゆっくりお話しされてください。
ゆり組のお友達、ご家族の方々大変お疲れ様でした。職員にとっても素敵な日になりました。また、協力保育、お弁当デー等ご協力いただき大変ありがとうございました。
Jun