今月の言葉

「発達には、順序があります。ある時期の発達をと飛ばしてしまったり、順序を逆にしてしまうと、将来発達にねじれを起こしたり、後戻りをしたりしてしますことがあります。」

子どもたちの遊ぶ姿を見ていると
「成長の順序」という言葉をふと思い出すことがあります。

0歳児のお部屋で、ハイハイを一生懸命している子。

そんな子を見ていると
「今、この時期だからこそ大切にしたい経験だな」と感じます。

発達には、それぞれに決まった「順序」があります。

一見遠回りに見えることも、子どもの体や心の発達にとっては大切なステップです。

もし、何かを早くできるようになることばかりを追いかけてしまうと
その途中にある小さな「学び」や「育ち」を見落としてしまうことがあります。

たとえば、ハイハイの時期を飛ばして歩き始めた子が
後からバランスを取るのが少し苦手だったりすることもあるのです。

子どもの発達は、「できた・できない」で判断するものではなく
その子なりの発達のペースを尊重してあげることが大切だと改めて感じます。

私たち保育者は
目の前の子どもたちが安心して“今”を積み重ねられるように
そして小さな一歩を心から喜び合えるように
これからも見守りたいと思います。

toyoda izumi