園には、さまざまな遊びのゾーンがあります。
そのなかでも
この積み木ゾーンだけあるカード「こわさないでカード」
子どもたちが自分達で作った作品のそばに置くカード。
このカードには
「こわさないでね」
「まだ作っている途中だよ」という
子どもの大切な思いが込められています。
積み木は数人で協力して遊び事が多く
会話のなかから、どんどんアレンジされ
作品が大きくなります。
これを「時間だから片付けて」と終わらせるのではなく
続きが出来る「遊びの保障」をする意味合いもあります。
ですので、積み木はたんなる“遊び”ではなく、
子どもが心の中のイメージや考えを形にする表現のひとつです。
だからこそ
作品を壊さないことは、子どもの気持ちを尊重することにつながります。
また、このカードを見ることで、周りの子どもたちも
「壊したら悲しいよね」
「これは○○ちゃんのだね」と、
人の思いに気づき、思いやる心を育てていきます。
「こわさないでカード」は、積み木を守るためのものではなく、
子どもの心を守る小さな約束。
今日も園では、子どもたちの「つくりたい」「まもりたい」気持ちがあふれています。
toyoda izumi