最近、うちの子がYouTubeやアプリでよく「おすすめに出てきたから見た」という言葉を使うようになりました。
興味を持った動画を見たあと、次々と関連する動画が流れてきて・・・
なんてこともあります。
この「おすすめ」、つまりネット上のリコメンド機能は、確かに便利です。
しかし、最近参加したあるセミナーでこの機能の「精度アップ」について考えさせられる話を聞きました。
【メリット】
見たいものだけが見られる
自分では気づかなかった近い情報が手に入る
考える前に情報が飛び込んでくる
興味のある情報を深掘りできる
これは確かに、子どもにとっても魅力的です。
好奇心が強い時期には、自分の関心があることを深く学べるのは大きなプラスです。
【デメリット】
情報が偏る
同じようなものばかり繰り返し見ることで視野が狭くなる
興味に没頭しすぎて他が目に入らなくなる
異なる価値観や新しい情報が入ってこない
これらは大人でも怖い話ですが、子どもにとってはもっと深刻です。
なぜなら、まだ世界を広く知る途中の段階で、情報が偏ってしまうと
「多様なものの見方」を知らないまま育ってしまうからです。
さらに、子どもは自分の興味に対して無防備です。
大人のように「ちょっと偏ってるかも」と気づけず
いつの間にかある考え方に染まってしまったりしてしまう恐れもあるそうです。
もともと広告の最適化を目的に進化したリコメンド機能が
情報そのものをコントロールする存在になっている。
このことに対する障害を感じた場面が増えた気がしませんか?
私たち親が、子どもに自由にネットを使わせるということは、
「情報を選ぶ力」を持たない子に、強力な情報操作ツールを渡しているということなのかもしれません。
テクノロジーが日常に入り込んでいる今
「便利だから任せる」ではなく
「便利だからこそ付き合い方を考える」視点が必要なんだと思います。
子どもたちが、自分で情報を選び、広い世界を知る力を身につけるために。
私たち大人も、一緒に学び直すタイミングなのかもしれませんね。
toyoda izumi