ヒヤシンス 完結編

ヒヤシンスの検証についてブログで過去3回ほど紹介しましたが…

その1

ヒヤシンス、検証中!! – 城山幼稚園 (jyozan-k.com)

その2

ヒヤシンス検証、中間報告 – 城山幼稚園 (jyozan-k.com)

その3(ブログ後半に書いています)

STEM開く!???? – 城山幼稚園 (jyozan-k.com)

 

ついに完結です。

ててーん!!!!

見事、二つともきれいに咲きました。

(一応書きますが左のピンクが声をかけたほう、右の薄紫が掛けていない方です)

ピンクより2日ほど早く咲いた紫のヒヤシンス。

ピンクはまだまだ咲かないかと思いきや、最後は急激な追い上げをみせてくれました。

紫は茎がぐっと上に伸び、花の部分が重たくて壁に立てかけていないとまがってしまいます。

逆にピンクは茎がほぼなく、葉っぱに埋もれて少しくるしそう(笑)

この違いは何なのだろう…(笑)

でもどちらもとってもきれいですね!

 

さてさて、前回のブログで私は、

「結果、言葉はあまり関係なく、

スタッフルームが温かいから寒い廊下にいるピンクより早く咲いたのではないか」

という仮説を立てました。

もしくは単純に個体差なのかなぁ…と。

 

しかしこれは大人の発想。子ども達はこの結果をどう見るのだろう??

もともとは優しい言葉、愛ある言葉を掛ければ花がきれいに咲くのではないか、

という実験。正直私としては期待していた結果ではありませんでした。

(まぁ言葉以外の環境設定をもっと同じにしないとわからないと思いますが(-_-;)(笑))

子どもたちはこの結果をどう考えるのだろう?

「言葉は関係なかった」

で終わっては寂しいなぁ。

と、思いつつ、検証者であるゆり組さんに聞いてみました。

(温度に差があったことも伝えました。)

すると…

「んーなんか、言われてなくて寂しかったから大きくなって、

こっちにしゃべってほしいと思って、おっきくなった!」

んー!なるほど!!!

これは声を掛けてないのに早く咲いたお花の気持ちですね。

何だか優しい回答ですよね。花の気持ちになって考えてるんだろうなぁ。

 

そしてもう一つ、別のお友達から…

子「お花には、言葉があるんじゃない?」

先生「お花の言葉があるの?」

子「うん、人間は人間で、お花はお花。言葉が違ったから咲かなかった」

先生「お花にお花の言葉じゃなくて人間の言葉で話したから、意味が分からなかったってこと?」

子「うん。お花にはお花の言葉。(お花の言葉は)反対言葉かもしれない。」

と、言う意見もあがりました。

これもなるほど!!

さっきお友達とは逆に、声を掛けられたけど咲かなかったお花のことを考えてくれたようです。

 

どちらの回答も素敵ですよね。

「子どもの発想っておもしろい!」

そう感じる出来事でした。

 

もちろんこの検証に正解なんてありません。

STEMで大切にしていること、(もちろん保育全般に通ずることですが、)

それは答えを教えること、正解を学ばせることではなく、

「子ども達が自分たちなりに考えること」です。

ばっちりできてますよね!しかもそれをしっかり言葉で伝えてくれました。

 

「どうして?なんで?」

学問って科学を始め、そうした探求心や好奇心から生まれて広がっているものが

ほとんどだと思うんですよね。

人間は高度に思考する生き物。そして思考することで進化してきた、そして今後も成長する生き物。

子どもたちには今の時期からたくさんの「なんで?どうして?」に出会って、たくさん考えて欲しいと思います。

 

ヒヤシンスちゃんたち、元気にきれいに咲いているので、今後はどちらも関係なく、

たくさん綺麗だね、かわいいね、と優しい愛ある言葉を掛けてあげて下さい♡

 

 

苺大福🍓

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