お子さんの様子はいかがでしょうか?

さて、当園の講師でもあるスクールサイコロジストの先生より、表記のマニュアルが届きました。

少しでも参考なればと思い、頂いたマニュアルを抜粋してお知らせします。

 

※赤ちゃん返り

今までできていた事までできなくなる赤ちゃん返りに対して、しっかりしなくてはダメだと叱りつけるのは逆効果になります。

赤ちゃん返りは一時的なもので、不安を下げるために、一生懸命に愛を求めている行動です。

やさしく、抱きしめてあげましょう。

震災時は、つい大人は意識を強くもってもらいたい「愛」によって、時に逆効果になることをしてしまいます。気持ちはわかりますが、赤ちゃん返りは一時的なものであり、これから強く成長してくための一つのステップだと思っていください。

およそ一か月の間に、子ども達は、皆との遊びと大人との関わりを通して癒されていきます。

 

※災害遊び

被災後の子どもの中には「災害遊び」といえるような、地震ごっこや、火事ごっこをして遊ぶことがあります。

大人から見れば不謹慎で、非常識に見えますが、子どもなりに心を癒すための活動を本能的に行っています。

子どもの災害遊びを、叱りつけて無理に止めさせてはいけません。大人たちも、周囲の人と災害の話をするでしょう。

暗く、悲しい話もするでしょう。

時には一緒に泣くこともあるかもしれません。

大人は、こうして癒されていきます。

子どもも無理に止められたら、嫌ですよね。

子どもの場合は、うまく言葉で表現できない部分を、行動(遊び)によって癒していきます。

災害遊びは、それこそ不謹慎と言って叱られそうですが、災害遊びこそ子どもが自分の心を癒そうとしている行動です。

災害遊びは、ごっこ遊びや積み木、砂場遊びなどがもっとも多く出てきますが、これ以外に、絵に描く子どももいます。暗い枝からと言って止めさせることがないよう気を付けてください。

また、子どもでも、災害の話を繰り返しする子もいます。子どもですかあ、訳のわからない話を、それこそ何度もするでしょうが、どうか聞いてあげてください。

「遊び」は、あくまでも、子どもが自発的に、楽しい思いで行うものです。だからこそ、こころを癒す効果があっるのです。