苫野一徳 著 『エミール』を読む
やっと読み終えました!!
園内に掲示している通り、1月31日(金)、2月1日(土)の2日間、保育環境研究所ギビングツリー(GT)主催
「全国実践研究大会」が熊本で行われ、当園が事務局として準備しているところです。初日の公開保育では、当園にも全国から視察に来られる予定です。
同じ日の最後のプログラムとして、熊本市教育長 遠藤氏、乳幼児教育家 藤森メソッド見守る保育提唱者 藤森氏とともに登壇いただくのが…
『エミール』を読む の著者 教育哲学者であり熊本大学准教授 苫野一徳氏 です。
苫野氏は他にも 「学校」をつくり直す など教育関係の著書が数多くあります。
『エミール』…18世紀の思想家ルソーの教育についての本です。
歴史の教科書で大変有名な人であり著書ですが…今回初めて挑戦してみました。
原書ではなく、苫野氏の切り口で書かれたものなので、難しさはあるもののとても面白く読むことができました。
序章 天才だけど人でなし。
から始まり…教科書では知れないルソーの人間味あふれる人となり(笑)
一番驚き共感できたのは、ルソーのこの言葉…
まず乳幼児期においては、子どもを無菌室に閉じ込めないことが重要です。むろん、大きな危険は、大人が注意して避けなければなりません。でも赤ちゃんは、手足をうんと伸ばして、自由に世界を探索できる必要がある。そうすることで、丈夫な体をつくり、またみずから世界を知ることを覚えていくのです。
学童期において、このことはますます重要になってきます。「あれしなさい、これしなさい、あれするな、これするな」ばかり言っていては、子どもはそのうち、「息をしなさい」と言わないと呼吸さえできなくなってしまうかもしれません。
これはほんの一部ですが、数々の名言がありました。
250年も前発信された言葉というのがまた驚きです。
昨日当園が行った行事、「おたのしみ会」。
子どもたちの言語、表現の発達を保護者の方に見てもらう機会といて位置づけています。
これを発表会として、各クラス特別時間をかけ教え込み、練習させて仕上げていたら…
昨日のような子ども本来の、発達に応じたそれぞれの表現をお見せすることはできなかったことでしょう。
子どもたちと過ごしていてつくづく、子どもは乳児から能動的な個人だと感じます。
環境次第で、それぞれに遊びを学びとして掴み取っていくんですね☆☆☆
HIKARI TOYODA