小さな仲裁者さん

あっという間に12月になり、今年も残りわずかとなりましたね。

寒さも少しずつ本格的になり、園の中にも冬の気配を感じる季節になりました。

子どもたちは寒さに負けず、毎日元気いっぱいに遊んでいます。

ある日、ちっち・ぐんぐんさんのお部屋での出来事です。

ぐんぐんさん同士が押し車をめぐって喧嘩になってしまいました。

その様子に気付いて、近くで別の遊びをしていたぐんぐんさんのⅠ君。

Ⅰ君は自分の遊びをやめ喧嘩をしているお友だちのところへ近づいていきました。

「どうするのかな?」と見守っていると、二人の間に入り「けんかしない」と、はっきりした言葉で止めてくれました。

一度は落ち着いたように見えましたが、喧嘩が再開…。

するとI君はもう一度、「けんかしない、だめ」と言いながら、諦めずに声をかけ続けてくれました。

それでもなかなか収まらないと感じたⅠ君は、近くにいた保育者のところへ行き、「けんかしてる」と教えてくれました。

その後保育者が対応し無事に喧嘩は落ち着きました。

Ⅰ君の姿から、普段保育者がしている関わりや言葉掛けを、子どもたちがしっかり見て学んでいるのだと改めて感じました。

お友だちのことを思い、自分なりに行動し、必要な時には大人に助けを求める

そんな姿に、ぐんぐんさんの心の成長を感じた、心温まる出来事でした。

M.T