園では12月のお楽しみ会へ向けて
子ども達がダンスをしたり、セリフを話している姿をみることができます。
その姿は、自らやりたいという行動から起こしている姿です。
しかし、なかには「やりたくない」という子どももいます。
「城山幼稚園は嫌なものは、やらなくてもいい方針ですか?」
という質問がたまにあります。
強制的に「やらせる」ことはしないのですが
そのようなことよりも
やらないというそのときの「子ども達の気持ち」を大切にしています。
なぜ、やりたくないのか?
たまたま、気分がのらないのか?
友達とトラブルなどがあったのか?
朝、家でなにかあったのか?
ただ嫌なだけなのか?
発達に課題があるのか?
子どもなりに何かしらの理由があるので
その理由を汲み取ることが大切です。
この気持ちを汲み取ることで
今後の子どもの「やりたい」という気持ちへ繋がります。
そこまで子ども達を信じることが保育だと考えています。
かつての保育で使われていた
「頑張る」「一生懸命」「辛くても」「必死に」ということはあまり効果がなく
「楽しんで」「喜んで」「自ら進んで」行うことの方が効果があることがわかっているのです。
ということで、「おたのしみ会」で劇遊びを披露しようとしたときに
セリフを「一生懸命に覚える」「言われたとおりに演じる」「辛くても練習する」という保育は、表現、言葉の領域においても発達をしないということになります。
園長 豊田 泉